映画と本の感想ブログ「映画の本だな」

いつかディズニー映画を英語で観るために頑張るブログ。

映画「タイタニック」

"Are these all for me?" "Start from the outside and work your way in."

映画「タイタニック

 

”(1842年、プリタニア号について、チャールズ・ディケンズの言葉)

 「真黄色のゆでた羊の足とそれに続くりんごとぶどうとオレンジのどこかかび臭い

 デザートは、当時の船上料理を象徴している」彼はこう皮肉っている。

 こうした不満はタイタニック号のどの生存者たちからもあがってきてはいない。”

書籍「タイタニックの最後の晩餐」

リック・アーチボルト&ダナ・マッコリー 著

梶浦さとり 訳

 

映画 " Titanic "

1997年

ジェームズ・キャメロン 監督

 

 映画を見ると、実際に何を食べていたか映っているシーンがあまりないけど、

この本では「最後の晩餐と思われるメニューを3日かけて再現しましょう!

さあ、招待状の作り方から始めますよ!!」と気合いをいれています。

難易度高すぎます。

レシピを見る前から心が折れてしまうわ。

完成した料理の写真があったら、イメージしやすくなったろうにな、と思います。

  パラパラっと見た感じではあまり食指が動かないメニューなのだけれど、

そこはそれ、100年以上昔の西洋料理だから、なじみがないのもあるんでしょう。

  船旅の経験はないけど、やっぱり3食外国のご飯は辛いだろうな。

今ならインスタントの味噌汁とか持ち込めるけど、当時ならもなかの皮に

みそ玉をつめて行ったりしたのでしょうね。

金沢へ遊びに行った時に、そんな謂われのお土産があった覚えがあります。

 

 大西洋に沈む船体は、もう長くは保たずに数十年で消え去るとのこと。

映画「タイタニック」では沈んだ船から宝石を引き揚げるのが目的でしたが、

実際に引き揚げられた物品が現在でも取り引きされているそうです。

 作中で登場する「碧洋のハート」はフィクションですが、実際に金庫の中に

宝石が資産代わりに入っていたことはあったのでしょうか。

ブルー・ダイヤモンド「碧洋のハート」は、沈没前に婚約者が持ち出そうとしていて、

意図せずヒロイン・ローズの手元へ転がり込んできました。

ラストシーンで、おばあさんになるまで人生を謳歌したローズは

夜中に船のともに立ち、ポイ、と海にダイヤを投げ込みます。

その呆気なさや、彼女の未練の無さが伺い知れます。

そしてシーンは変わり、穏やかな表情で眠りにつくローズの姿。

ベッドサイドには彼女の人生が自由に選択された結果であることを証明するように、

様々な年代で、色々なことに挑戦し、笑顔の写真が飾られていました。

 

 「なぜ、ローズは海にダイヤを投げ込んだのか」

昔からこのシーンは、ローズの心情がいまいち読めず、首を傾げたくなります。

おそらく私の人生経験が不足しているのでしょう。

なんとなくこうだろうな、とは思うのですが、共感できない内容なのか、

確信が持てないでいます。

 検索すると同じ疑問を抱いている人が結構多くて、驚きました。

私だけじゃなかったのね、わかっていないのは。

 現段階での考察だと、ダイヤはタイタニックでの出来事を思い出させる役目を

終えたため、ローズが思い出の場所へ戻すことを決めた、となっています。

ダイヤは婚約者からローズに贈られましたが、ローズはダイヤも婚約者の

気持ちを受け入れる気がありませんでした。

ではなぜ101歳まで持ち続けていたか、を考えると、ローズの唯一の持ち物だった

ため、タイタニックの思い出のよすがとして持っていたと思われます。

身一つで救助された彼女にとって、ダイヤを身につけて恋人と過ごした時間や、

船上で別れた人々と繋がっているために必要なものでした。

ダイヤを相応しいと思った場所へ還した後、ローズは夢の中で

懐かしい人たちと出会います。

「彼らに会えた」イコール「ダイヤは不要」と思えば、「ダイヤが必要」

イコール「彼らに会えない世界で生きていた」ということではないでしょうか。

ダイヤを放るローズに悲しみや寂しさの気配はありません。

ローズは会いたい人に会える予感があって、何の未練もなかったと思います。

 

 ところでこの映画、昔はよく金曜ロードショーなどで観た記憶がありますが、

最近はとんとテレビ放映しませんね。

3時間超えの枠がとれないのかもしれません。

  映画を探す際には「ロマンス」「恋愛」でヒットします。

個人的には「パニック」や「ホラー」だと思いますけどね。

ジョーズ」の隣に並んでいるとわかりやすい、そんな映画だと思っています。

 

【映画のキーワード】

#パニック #恋愛 #セリーヌ・ディオン

 

 

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