映画と本の感想ブログ「映画の本だな」

いつかディズニー映画を英語で観るために頑張るブログ。

グランドシネマサンシャイン池袋へ行ってきた!

グランドシネマサンシャイン池袋へ行ってきた!

 

 2022年4月29日に公開された映画「RE:cycle of the PENGUINDRUM」を観に、

映画館:グランドシネマサンシャイン 池袋へ行ってきました~!!

 いやァ~、広い!

 大きい!

 内装がオシャレ!

 

 久しぶりの上京による高揚感も相まって、何だか凄いキョロキョロしちゃいました。

周りからは挙動不審に見えたかもしれませんが、地方民からすれば当然の反応です。

 東京は映画館の数も多いし、規模や設備も様々です。

ほぼ固定された映画館で観るしかない地方の住民からすると、

映画館って選べるものじゃないんですよ。

 そして映画も、マイナーな作品は公開されないので、選べないのです。

だから予告編がYouTubeの広告で流れて、「面白そうやん」と思って

公式サイトで劇場を探しても、近場の映画館の名前がない、

なんてこともチラホラあり、非常に残念ですが、鑑賞を諦めてしまうのでした。

 

 だから今回、地元で上映されない映画を観に、

はるばる池袋まで足を延ばしたのです!

 来たぞ、池袋!!

 

 で、問題の映画なんですけど、ちょうど「BESTIA(ベスティア)」

というプレミアムシアターでの上映時間の席があったので、そこで観てきました。

このBESTIAは、リアルな映像と3D音響の2つのシステムが合わさって、

通常のスクリーンよりも映画の臨場感を強く演出するらしく、

地元の映画館には無い設備なので、かなり期待していました。

 ……が、結論から申し上げますと、今回の鑑賞には不要でした。

というのも、座席が端の方だったため、映像はやや斜めに見えていましたし、

音響もちょっとズレを感じてしまったのです。

きっと、正面の席だとズレもなく、きれいに合わさって見えただろうし、

聞こえただろうと思うのですが、余程空いていないと正面の良い座席は

選べないでしょう。

 ちなみに、通常の映画料金にプラス200円で利用できます。

 

 こちらの映画館は、毎週水曜日がサービスデーで、

割引料金1,200円となっております。

性別関係なくお安くなっておりますので、

日時を選べる方は水曜日がお得ですよ!

 

 コザクラが今回鑑賞した映画はこちらです。

前後編の前編にあたります。

penguindrum-movie.jp

 

 映画元のアニメはこちらからどうぞ。

 

映画「幸せのちから」

Are you happy?

映画「幸せのちから

 

”するべきすることをしよう、とウィリアムズ牧師は説いた。

 毎週日曜日の説教でも、必ず、いろいろな話題に絡めて、そのことが説かれた。

 口で言うだけでなく、実行しよう。

 そして前へ進もう。

 大きな前進でなくてもかまわない。

 わずかな前進でもいい。

 前へ進もう。”

書籍「幸せのちから

クリス・ガードナー 著

楡井浩一 訳

 

映画"The Pursuit of Happyness"

2006

ガブリエレ・ムッチーノ 監督

 

 引用文は、グライド・メモリアル・ユナイテッド・メソジスト教会

主人公でもある著者:クリスに勇気を与えた、

セシル・ウィリアムズ牧師の言葉とクリスの心の声です。

この教会は、アメリカはサンフランシスコの中心部である

テンダーロイン地区に位置しています。

 治安の悪さで有名な地区で、ガイドブックを開くと「危険地帯」とされています。

また、再開発地域として税制優遇措置をとったため、TwitterUberなどの

大企業の本社が置かれており、その様相はさながら天国と地獄。

ホームレスが寝起きする公園を通り抜けてビルへ入っていく会社員の

年収が1,000万円超え……なんてことも珍しくない、所得格差の大きい都市です。

 

 原作は、一時はホームレスとなるも、ついには自らの投資会社を立ち上げ、

億万長者となったクリス・ガードナーの伝記本です。

映画は原作を縮小しつつ、シングルファザーが妻を失い、家を失い、

さらには商売道具を失いながらも、株式投資の世界へ飛び込んで

九死に一生を得る話としてまとめています。

まさにアメリカン・ドリーム。

 映画を観れば「きっつ……」とクリスの前に立ち塞がる困難に辟易してしまいます。

が、原作を読むと現実はもっと「きっつい」ことがわかります。

ただただ金銭的に苦しい、というより貧しくて生活に支障がでている、

貧困という状態が、コザクラには想像するしかないのですが、

なんかもう……言葉にならないくらいひどいのです。

さらに言えばこの状態は、本人の実力や努力でどうなることよりも

環境や遺伝など、運命ともいえるどうにもならないことが

強い影響力を与える中、生み出されています。

 2021年に流行語大賞にノミネートされ、老若男女問わず賛否両論だった

「親ガチャ」という言葉があります。

子どもが親を選べない――親の人格、思想、経済状態が、

子どもの人生にダイレクトに影響し、それは何人にも変えられない――ことを

スマホゲームの「ガチャ」に例えた皮肉と諦念を感じさせる単語です。

 映画の中でクリスは、ルービックキューブを見事に解いてみせます。

数に強いことを売りにしていた彼にとって、数学は得意分野。

パズルも医療機器の修理もこなします。

でも彼には家がありません。

大学に行っておらず、仕事はうまくいきません。

 これは本当にクリスの自由意志の結果であり、

彼の貧困は彼に全責任があるのでしょうか。

 責任の所在がどこにあるにしろ、一度でもホームレスというどん底まで

落ちてしまうと、そこから這い上がることは大変難しいのが現実です。

 

 家が無いまま夜の街をさ迷うクリスの手には、幼い息子の手が握られています。

主演:ウィル・スミスの息子:ジェイデン・スミスが、

クリスの息子役を演じており、親子で出演しているのです。

そうとは知らずに観ており、上手な子役だな、と感心しきりでした。

 実はこの映画には、カメオ出演があります。

クリス・ガードナー本人が、ラストで主人公たち親子とすれ違っています。

ここはさすがに違和感があって、何かあるな、とわかりました。

たくましい体格の男性が、堂々と画面を突っ切っていきます。

 どれほど心折られる体験をしようと、最後まであがき続け、

最終的には「幸せへの切符」となる「投資会社の仕事」を手に入れたクリス。

本当に、事実は小説より奇なり、です。 

 

【映画のキーワード】

#伝記 #ファミリー #キャプテン・アメリカ

 

 

 

映画「アトランティスのこころ」

Low men

映画「アトランティスのこころ

 

”「きみには、目をしっかりと見ひらいていてもらいたい。それだけだ」

 テッドはいった。

 「なにをさがすの?」

 「黄色いコートを着た下衆男たち(ロウ・メン)だよ」”

書籍「アトランティスのこころ

スティーヴン・キング 著

白石郎 訳

 

映画"Hearts in Atlantis"

2001

スコット・ヒックス 監督

 

 最早、原作本にも映画にも関係ない話をしてもいいでしょうか?

 この作品を読んで、観ている間中、コザクラの頭では

ほぼ常にデジャヴ(既視感。はじめての体験であるにも関わらず、

すでに知っていたような気分になること)が起こっていました。

 

 どの辺に見覚えがあるかというと――

――黄色いコートを着た

――下衆男たち(Low men ロウ・メン)

――背がすごく高くて、すごく痩せてる

――帽子を被って

――大きな目玉のマーク

――〈暗黒の塔 ダーク・タワー

……とまぁ、こんな感じです。

 

 2017年にバンダイナムコより発売されたゲームの雰囲気を

思い出さずにはいられません。

黄色いレインコートを着た女の子の手をひいて、

帽子を被った背の高い痩せ型の男から逃げ出すゲーム。

街で一番高い電波塔が最終ステージで、

作品のそこかしこに目玉のマークが描かれているゲーム。

そのゲームの名は、「リトルナイトメア2(LITTLE NIGHTMARES Ⅱ)」

 スウェーデンのゲーム会社:ターシア スタジオが開発したそうですが、

開発陣の中にスティーヴン・キングの愛読者が絶対いると思います。

 実は、映画が2時間未満と短く、原作本が上下2巻とかなり文量があるため、

映画は原作の一部分を元にまとめられています。

省かれた原作本の内容には、作者の別の長編シリーズに繋がる部分があり、

それが完結までに30年あまりをかけた「ダーク・タワー」シリーズです。

ちなみに、こちらはこちらで2017年に映画化されています。

 ゲーム全体の雰囲気にダーク・タワーの謎や暗さに近いものがあり、

どちらかというと「期せずして似通ってしまった」というよりは

本歌取り」のような気がします。

もっといえば、聖書やシェイクスピアのように

「文化人として知っていて当たり前の教養」として

スティーヴン・キングの著作を扱っている人が、制作陣にいそうです。

 

 例によってコザクラはゲーム下手なため、プレイ動画を視聴しただけです。

しかし世界観・キャラクター・結末が面白く、

プレイ動画を2~3周するくらい気に入ったゲームです。

 ジャンルはサスペンスアドベンチャーサバイバルホラーと説明されています。

不思議な世界からの脱出や謎解きのために、暴力的な住人たちと戦い、

逃げるお話ですが、説明もないまま場面だけが進んでいくので、

ストーリーはあってないようなものです。

プレイヤーの数だけストーリーの解釈があるため、

プレイ動画だけでなく解説動画も多数投稿されています。

 

 ホラーが苦手な方に無理に見てくれとは言いませんが、

ぜひたくさんの人に知ってほしい、そして考察してほしい作品なので

この場を借りて紹介させていただきました。

おかげで原作本と映画の話はできなくなりましたが、悔いはありません。

 原作本と映画のネタバレはしても、ゲームのネタバレはここではしません。

下衆男たち(ロウ・メン)ではなく、下衆男(ロウ・マン)ではありますが、

ゲームでは主人公たちにつきまとう影のような男が1人登場します。

ぜひ、ゲームのラストで明かされるロウ・マンの正体に

目を見張ってください。

 オススメは精神科医名越康文(なごしやすふみ)先生の解説付きプレイ動画。

一人で観ていたら「ひぃぃぃ! 怖い!」で終わってしまうのですが、

先生が関係あることもないことも(笑)喋ってくれていると

不思議と怖くても最後まで見通すことができます。

YouTubeのリンクを貼らせていただきます。

 

【神回】【01】精神科医が分析する「リトルナイトメア2」 ハンター編(前編)「恐怖心とトラウマ」 - YouTube

 

【映画のキーワード】

#ヒューマンドラマ #超能力 #ベビーブーム

 

 

 

 

映画「トーベ」

映画「トーベ」

 

映画"TOVE"

2020

ザイダ・バリルート 監督

 

 ムーミンって、こう……カルト的な人気がありますよね?

 数年前かな?

女性向け雑誌やムック本の特集で頻繁にムーミンシリーズが取り上げられ、

付録がムーミン一色! という時代がありました。

 壮観でしたね、あれは。

 

 コザクラにとって、トーベ・ヤンソンは、ムーミンシリーズの作者ではなく、

「少女ソフィアの夏」の作者であり、ルイス・キャロルの「スナーク狩り」の

挿絵を描いた人です。

「少女ソフィアの夏」から取られた話が、国語の教科書に掲載されていたので、

同じ印象を持たれた方がいるかもしれませんね。

「スナーク狩り」は素晴らしく美しく、恐ろしい不思議な本になっており、

せっかくなのでリンクを一番下に貼っておきます。

 映画の中でも触れられていますが、市庁舎など公共施設に壁画を残しており、

彼女は職業を一言で言い表せない、多方面にアートの才能を発揮された方でした。

 

 この映画は、世界中に愛される児童文学の作者であり、

画家や小説家としても活躍した、トーベ・ヤンソンの伝記的映画です。

夢や挫折、愛に溢れた人生の一部分を切り取り、

その創作の裏側にあった、彼女自身の人生のストーリーを再構築しています。

 皆さんご存じのことと思いますが、トーベには同性の恋人がおり、

映画でももちろん、同性愛があったことをはっきりと映し出しています。

どぎつくはないものの、濡れ場がありますので、

苦手な方はご注意くださいませ。

 その辺りの事情も、映画の公式サイトの「キーワード」を読んでおくと

腑に落ちるかな、と思いますので、サイトのリンクも貼っておきます。

映画を観た人も、これから観る人も、ご一読いただきたいです。

 コザクラもサイトを観るまで、トーベがスウェーデン語話者であったことに

気がつきませんでした。

フィンランド出身の有名アーティスト」のイメージが強すぎるんですね。

 

 ムーミン好きな人、北欧好きな人、百合好きな人、どんとこい! な映画です。

 

klockworx-v.com

 

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映画「アポロ13」

"Houston, we've had a problem."

映画「アポロ13

 

”どの宇宙船でも危機が発生したときには、

 月飛行のように複雑な場合は特にそうだが、

 宇宙船に乗っている連中も地上の連中も

 一種の現実否認のヒエラルキーのなかで作業を行う。

書籍「アポロ13

ジム・ラベル/ジェフリー・クルーガー 著

河合裕 訳

 

映画"Apollo 13"

1995

ロン・ハワード 監督

 

 失敗なんてしないに越したことはない。

――本当にそうでしょうか?

 

 この映画は、コザクラの好きな映画トップ3に入る1本です。

当然、機会があれば友人・知人への普及活動に勤しんできましたが、

今回記事を書くにあたって気がついたことが、ひとつあります。

これ……パニック映画なんですね。

「ジャンル:宇宙もの」という認識でいましたが、

改めて見返せば、地球から遠く離れた宇宙空間で、

壊れた宇宙船の中に残された宇宙飛行士3名を地球まで帰還させる、

という「脱出もの」でもあったわけです。

道理でハラハラドキドキすると思った。

 でも、映画「タイタニック」が素晴らしいパニック映画であるとともに、

美しい恋愛映画であるように、映画「アポロ13」をパニック映画の

ジャンルにだけくくってしまうのは、いささか乱暴な気がします。

そう、この映画は、「宇宙が舞台」で「危機を脱出する」話であると同時に

「働く男がかっこいい」映画なのです!

 

 本作品は、1970年4月に実際に起こった事故を描いた

ドキュメンタリー映画でもあります。

アメリカとソ連の宇宙開発競争が白熱し、アポロ11号に搭乗した

ニール・アームストロングとバズ・オルドリンの両名が

人類ではじめて月面に着陸したのが、1969年7月の頃でした。

それから1年もたたない内に、さらなる月面調査のために

打上げられることとなったアポロ13号。

しかしその頃には、月面着陸も宇宙旅行も、大衆の関心を得られるものでは

なくなっており、アポロ13の船長である主人公:ジム・ラベルたちクルーは

静かに地球を旅立ちます。

1970年4月11日午後1時13分に、アメリカはフロリダのケネディ宇宙センターから

打上げられたサターンⅤ型ロケットは、2日後の4月13日午後9時7分、

司令船の酸素タンクの爆発事故に見舞われます。

 いっそのこと、わざとじゃないかと思うほど「13」という忌み数で

揃えられたアポロ13号ですが、予感させた不吉さを体現したかのような

事故のため、3人の宇宙飛行士の生命は危機にさらされます。

地球よりも月の方がはるかに大きく見える距離に来てから起こった事故。

やむなく月面探査計画は中止され、宇宙空間を漂う難破船となったアポロ13

何とか地球へ帰還させよう、とNASAアメリカ航空宇宙局)の面々は奮闘します。

 引用書籍冒頭のカラーページに、事故当時に管制センターで

飛行実施責任者の席に就いていた、主席飛行管制官ジーン・クランツの

顔写真が掲載されています。

映画ではエド・ハリスが演じています。

強面で眼光鋭い雰囲気が、ご本人そっくり。

電力・酸素・水の不足する狭い閉鎖空間で寒さに震えるクルーたちの恐怖は

言わずもがな、地球で彼らをバックアップする管制センターのメンツの

頑張りも本作のメインのひとつです。

 順調な宇宙旅行から一変してクルーたちの生存危機に直面した管制センターは、

その事実を目の当たりにして一瞬誰もが口をとざします。

ここがリアルで怖かった、印象深いシーンです。

ショックを表わす時、映画でも演劇でもつい大げさに表現してしまいだちですが、

本当に衝撃を受けると、人間は何もできません。

喋れないし、動けない。

管制センターの面々がモニターを見つめて、それが現実で何を意味するのか

正しく理解したからこそ、誰もが動きを止めたシーンは、リアリティがあります。

 

 映画の見所は、ここからです。

未曾有の大惨事を防ぐべく、クルーの命を救うべく、ジーンが音頭をとって

管制センターのメンツは、それぞれの頭と体と人脈をフル動員して

解決策を探します。

そして宇宙船に残されたクルーたちは、極寒の宇宙空間で恐怖に立ち向かいます。

 「成功した失敗」や「栄光ある失敗」とも称されるアポロ13号。

個人的には、仕事で失敗した一人の夜に、自分を励ます目的で

見直したくなる映画です。

「なんかちょっと失敗しちゃったな」と落ち込みそうなあなたに、どうぞ。

 

【映画のキーワード】

#歴史 #パニック #ドキュメンタリー

 

 

 

映画「ホーム・アローン」

At least you'll know. Then you could stop worrying about it, and you won't have to be afraid anymore.

映画「ホーム・アローン

 

”「おじいさんは、息子さんに電話をかけたほうがいいよ」

 ケビンは言った。

 「もし、息子が、わたしと口をきいてくれなかったらどうする?」

 マーリーじいさんはきいた。

 「少なくとも、そのことがわかれば、もうこわがることはなくなるよ」

 ケビンは言った。”

書籍「ホーム・アローン

トッド・ストラッサー 著

安岡真 訳

 

映画"Home Alone"

1990

クリス・コロンバス 監督

 

 いやはや、アメリカ人のクリスマスにかける意気込みには、

空恐ろしいものがありますな。

恋人と過ごすイメージのある日本とは違い、

家族で集まって過ごすイベントというのも、

実際のところしがらみが大きくて、時には厄介なことも多いんじゃないかしら。

 仮に、アメリカにおけるクリスマスが、

日本における正月のような存在の行事だったとしましょう。

招く側は家の掃除やら客用布団の用意やらご馳走の手配などで大忙し。

一方、招かれる側も休暇の取得やら交通手段の確保やらお土産の準備などあり、

決して着の身着のまま、何もせずに招かれるなんてことはありません。

 もちろん一人で過ごす方もいるでしょうが、どことなく肩身が狭い。

あんまり大っぴらに「私、年末年始はぼっちなの」なんて言わない気がします。

となると必然的に、人を招くし、招かれたら気が進まなくても

「ありがとう!お邪魔するね」などと笑顔で答えてしまう。

そして仕事から帰ってくたくたに疲れているのに、

旅行用の鞄を引っ張り出して、無言で着替えと歯ブラシを突っ込む――

 

 ――ね?

クリスマスって面倒でしょう?

 

 クリスマス映画は数多くあれど、家族で観るならこれがおすすめです。

面白くってハラハラした後、最後はホロリとくるいい話。

見終わった夜は、「いやぁ~やっぱりクリスマスはいいよなぁ~」と言いながら

布団に入ること間違いなし。

 アメリカはシカゴに暮らす大家族の末っ子:ケビンは、8歳の男の子。

今年のクリスマス、一家はパリでバカンスを楽しむ予定。

ところが、フライト当日の朝に寝坊して、家の中は上から下まで大騒ぎ。

慌てて家を出たため、忘れ物をして飛行機に乗ってしまいます。

 忘れ物は――ケビン!!

 クリスマス休暇と大雪と飛ばない飛行機が母親の行く手を阻む中、

一人で家に取り残されたケビンの元へ、強盗たちが忍び寄ってきた!

どうするケビン!?

 

 コザクラは続編の「ホーム・アローン2」も好きですが、

ホーム・アローン」に出てくるマーリーじいさんの話が大好きなので

こちらの作品を記事に取り上げました。

 近所に一人で暮らすマーリーじいさんは、どことなく周辺の家々から浮いた感じ。

ケビンの家に集まった子どもたちからは、

ひょっとして身を潜めている元殺人鬼じゃないか、とうわさをしています。

実際にはそんなことはなく、ちょっとお顔が怖いだけのおじいさんです。

息子さんとケンカをして、孫娘と満足に会うこともできません。

 ひとりぼっちでクリスマスを過ごしてきたマーリーじいさんに、

自身の癇癪が原因で家族が消えてしまったと思いこむケビンは、

引用文のようにアドバイスします。

息子さんに謝ることができない、と怖がるマーリーじいさんに、

自分から息子さんに歩み寄るように、とさとしています。

 このシーンのケビンの表情が秀逸。

自分と同じ失敗で家族と会えないマーリーじいさんに、

自分を重ねて話しているのがわかります。

齢8歳にして、ここまで自分を分析して他者への助言に変換できますか?

賢すぎるだろう、この8歳。

 しかしその賢い子どもといえど、誰もいない家に帰れば

眠る時は母親のベッドに潜り込みます。

映画の合間に挟まれるシーンで、

母親が何とか家へ帰ろうとする奮闘も相まって、切なくなります。

 そしてラストでは、母親は家へ帰り着き、ケビンに謝ります。

もちろんケビンもそれを受け入れ、ケンカしていた母と息子は抱き合います。

窓の向こうでは、マーリーじいさんの家の前に人影が。

息子夫婦と孫娘が、クリスマスの朝に会いに来てくれたのです。

お互いに大切な人と仲直りできたマーリーじいさんとケビンは、

窓越しに微笑みあいます。

 こんなに幸せなことってありますか?

これこそクリスマスプレゼントってものです。

 

【映画のキーワード】

#コメディ #ファミリー #天才子役

 

 

 

アニメ以外の邦画って観ますか?

 

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アニメ以外の邦画って観ますか?


 コザクラはねぇ……あんまり観ないんですよ、邦画。

あ、アニメ映画以外の実写映画のことですよ、邦画って言っても。

もっぱら洋画派でして、映画館で実写邦画を観たことも、

あるにはあるんですが、圧倒的に洋画の方がよく鑑賞しております。

 なぜなのか。

 今の私の意見としては、お芝居と思って観られない・楽しめないから、です。

 洋画やアニメ映画に限らず、演劇もそうなんですけど、

現実ではなく「お芝居」と思って観ているんですよね。

だから非日常を楽しめるし、そういう意味ではお芝居としての文脈で

ストーリーを追い、登場人物たちの行動や言動を読んでいる。

作品を上質な物に仕上げるためのリアリティーは求めても、

現実そのものは求めていないんです。

それが実写になると、しかも日本人が日本語で考え、喋り、動くと、

途端にそのフィルターが効かなくなってしまいます。

つまり、洋画で機能している「映画をフィクションとして楽しむための客観的

フィルター」のバグあるいは機能停止により、邦画が面白くなくなっちゃうんです。

 

 では、コザクラの中で別格扱いの、最高に面白い邦画は何が違うのか。

 個人的に思い入れ深い実写邦画というと、次の2作品が挙げられます。

  「椿三十郎」(黒澤明版)

  「シン・ゴジラ

 時代劇とディザスター(災害)もの。

白黒とCG。

この2つのの共通点は、ズバリ、初鑑賞時に「私が観たかった映画だった」です。

 ようするに、映画を観た時に、当時の自分が求めていた実写邦画が、

後々まで自分の中の特別な一作となり得るのです。

 この選定方法自体は、邦画に限ったことではないと思いますが、

先にも述べた通り、フィルターという名の暗示にかかりにくい邦画だからこそ、

そこをかわして、自分のもやもやに答えのきらめきを与えてくれた映画こそ、

真に大事な映画として記憶に残ったのでしょう。

 もちろん、今でも大・大・大好きです。