映画「キャスト・アウェイ」
”無人島はほとんどの日本人にとっては身近な存在ではありません。
しかし、日本には6,852の島が有り、本土(本州、北海道、九州、四国、沖縄本島)
及び有人離島(432島)を除けば、無人島の総数は6,415島存在します。
その数、世界第8位。”
書籍「無人島冒険図鑑」
無人島プロジェクト 編
梶海斗 著
映画"Cast Away"
2000年
ロバート・ゼメキス 監督
トム・ハンクス主演のこの映画は、
アカデミー賞主演男優賞でノミネートされました。
受賞は逃したものの、無人島に漂着した男の一人芝居を描いたこの映画では、
トム・ハンクスの演技力が光っております。
こういう表現だと、「月並みな男」と受け取られてしまうかもしれませんが、
コザクラ的には、彼は「安定した演技をするので、安心して観られる役者」の
立ち位置です。
「安心して観られる」というのは、演技のうまい・ヘタに気づかず、
スゥ~ッと映画の世界・ストーリーに入り込める、という意味です。
映画はフィクション。お芝居です。
「こいつ、芝居してるな」と思った時点で、観客はお芝居の内容ではなく、
お芝居を観ている客席の「自分」に意識が向いてしまいます。
映画の世界を損なうことなく、物語に没入できるというのは、
とても素敵で、得がたい体験なのです。
さて、今回取り上げた映画の舞台は――無人島!
本当に無人島です。何にも無い!
無人島で過ごすのも、たった1人。主人公のチャック。
彼は、大手物流会社の会社員。
恋人とはゴールイン(結婚)間近。
しかし多忙な彼は、年末年始も仕事に追われ、
クリスマスの逢瀬も慌ただしく切り上げ、単身、飛行機に乗ります。
ところが、悪天候で飛行機が墜落してしまいます。
運良く生き延び、浜辺に打上げられたチャック。
たどり着いた先は、ココナッツの木が茂る、南の島。
周囲は太平洋の青~い海・海・海。
どこまで行っても、海しか見えません。
無人島に流れ着いたとわかり、呆然とする彼の目の前には、
飛行機が積んでいた貨物が、彼と同じように浜辺に打上げられていました――。
今回、無人島繋がりで「無人島を楽しむ案内本」を引用させていただきました。
日本にこんなにたくさんの無人島があるって、知っていましたか?
コザクラは知りませんでした。
無人島……怖いもん。
フィクションの世界とか、仮定・想像の世界ならともかく、
未開の地に1人で行くとか……無理。
都会っ子には、無理。
でも、この本を読んで、観光地化されている無人島も結構あるんだな、と
驚きました。
昨今、キャンプがブームのようですが、アウトドアやサバイバルに興味の
ある人が増えると、今後ますます需要が増えそうですね。
寝泊まりできる無人島もあれば、日帰りのみの島もあります。
書籍内でも書かれていますが、島の持ち主・管理者の意向に沿うかたちで、
楽しく無人島を使用させていただきましょうね。
個人的には、神奈川県の猿島へ遊びに行ってみたいな、と興味がわきました。
ちなみに、登場するフェデックス・コーポレーションは、実在の会社です。
アメリカ発のグローバル企業で、映画公開後に、国外での知名度が上がったとか。
そりゃそうだ。
この映画、トム・ハンクスの顔の次くらいに、
フェデックスのロゴが映ってるもん。
これで貨物機の墜落がなかったら、フェデックスの宣伝映画かと思ったよ!
トム・ハンクスのファンの方、もしくはフェデックスのファンの方、
無人島で暮らしてみたい方――そんな人たちにおすすめの映画です。
【映画のキーワード】
#アドベンチャー #サバイバル #呪術廻戦