映画と本の感想ブログ「映画の本だな」

いつかディズニー映画を英語で観るために頑張るブログ。

映画「バーフバリ」

映画「バーフバリ」

映画"Baahubali: The Beginning"

2015

S・S・ラージャマウリ 監督

 

映画"Baahubali 2: The Conclusion"

2017

S・S・ラージャマウリ 監督

 

 昔、インドの叙事詩の演劇を鑑賞したことがあります。

それまで縁遠かったインドの叙事詩や神話の世界に興味を持ったきっかけとなり、

インド神話関連の書籍を読み漁っていた時期もありました。

 そして2017年に日本で公開された映画「バーフバリ 伝説誕生」と

「バーフバリ2 王の凱旋」は、インド神話に対するイメージを

見事に映像化したものでした。

それだけではなく、インド映画に期待する、歌と踊りとアクションの

すべてをも含んでおり、エンターテイメント作品としても仕上がっています。

 

 とはいえ、インド神話の知識がなければ楽しめない作品ではありません。

先にも述べた通り、ボリウッド発のエンタメ作品として

難しいことなしで、「すげえ!」「かっこいい!」と楽しむことができます。

ボリウッドとは、インドの映画産業の俗称。)

 もちろん、作中ではっきりと名指しされる神様「シヴァ神」が

どんな神様なのかを知っていると、作品の理解は早いと思いますが、

映画を観る限りでは「なんとなく正体がわかる」ように描写されています。

 映画の主人公が筋骨隆々の武人で、笑顔がチャーミングで誰からも愛され、

好きな女にぞっこんなのは、単にシヴァ神の化身として描かれているからです。

最後の戦いのシーンの最中、雷雲の中に神の姿が見えます。

おそらくこれはシヴァ神の姿でしょう。

もしかしたらインドラ神かもしれませんが、物語の流れを追えば

シヴァ神の方が適切です。

 

 インド叙事詩インド神話の世界では、神は度々人の姿で現れます。

映画のように救いをもたらすこともあれば、単に茶化していくだけの

トリックスター的な立場のこともあります。

場合によっては、主人公の試練として立ちはだかることも。

 コザクラとしては、その距離感が日本神話に通ずるところがあり、

何と言うか……好ましく思えて、親近感がわいてしまうのです。

 

 

バーフバリ2 王の凱旋 [DVD]

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