映画と本の感想ブログ「映画の本だな」

いつかディズニー映画を英語で観るために頑張るブログ。

映画「フェノミナ」

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映画「フェノミナ

 

映画"Phenomena"

1985

ダリオ・アルジェント 監督

 

 「クロックタワー」というゲームをご存じでしょうか?

殺人鬼や怪奇現象に襲われる少女を館から脱出させる、ホラーゲームです。

今は懐かしいファミコン用として1995年に発売されました。

生憎コザクラはプレイしたことがないのですが、

ゲームのプレイ実況動画を漁っている時に見つけて、

そのストーリーに引き込まれました。

 実を言いますとこのゲーム、今回取り上げた映画にインスパイアされています。

制作陣が公言していなかったとしても、

主人公の名前と容姿が映画のまんまなので、映画を観た人がゲームを見たら、

すぐに感づきそうそうなくらいそっくりに作られています。

そしてゲームを象徴するアイテム――鋏。

こちらも映画冒頭で最初の被害者が襲われる時に鋏が使用されています。

ゲームの元ネタとして観賞していたので、思わずニヤリとしてしまいました。

 普通、ここまで似せていたら「パクリじゃん」と白けてしまうと思いますが、

そこがこのゲームの凄いところで、似通っているのはわかった上で

このゲームにしかない面白さがあり、魅力的です。

 

 では、映画は?と言いますと――

――BGMがうるせぇ。

 

 いまだかつてないレベルでドン引くくらい、場面と音楽が合っていない。

というか、ホラー映画――それもジャパニーズホラー特有の

影がゆっくりと、しかし着実に近づいていく緊張感を高めていく静かな音楽が

圧倒的に不足しているように感じました。

犯人に近づいていくシーンで、

恐怖対象が目の前に現れた時の激しい音楽が突然鳴り出すので、

突如バトルフィールドに投げ込まれたみたくなってしまい、戸惑っちゃうの。

 それから死体に虫がたかるシーンが、想像以上にショッキングでした。

コザクラのノミの心臓が縮んだので、ホラーやグロが駄目な人には

おすすめできないな。怖かった。

ウジや芋虫、ハエなどの小さい虫が、

一ヶ所にギュ~ッと集まるのが駄目な人もアウト。

 

 美しいスイスの風景をバックに、ひたすら主人公の美少女っぷりと大量の虫を

眺めたい気分の時は、ぜひ本作品をおすすめいたします。