映画と本の感想ブログ「映画の本だな」

いつかディズニー映画を英語で観るために頑張るブログ。

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」

Now, Will. When a pirate's marooned, he's a given a pistol with a single shot. One shot.

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン

 

”イギリスの海賊ジョン・フィリップス船長の掟では、

 置き去りにする仲間には弾薬1瓶、水1瓶、小火器1丁、

 および弾丸を与えることになっていた。”

書籍「ビジュアル博物館 第59巻 海賊」

リチャード・プラット 著

朝比奈一郎 訳

 

映画"Pirates of the Caribbean"

2003年

ゴア・ヴァービンスキー 監督

 

―― 無人島に1つだけ持って行くとしたら、何を持って行きますか?

 

 スマホ。 

 パソコン。

 無線機?

 

 通信機器ばかりが頭をよぎるけれども、実際に孤島に一人取り残されたら、

電子機器が手元にあっても、電気もネットも通じていないのでは

役に立ちそうにありません。

やはりマッチとかナイフなどの方が、命を繋ぐ可能性は高まるのでしょうか。

いやいや、もしかしたら運良く近くを船が通りかかるかもしれない。

交渉のために換金性のある宝石なんかがいいかもしれません。

 でも、まずは飲み水がないとどうにもなりませんよね。

塩水を飲むのは逆効果。

湧き水があるとも限りませんしね。

 

 ジョニー・デップ主演の「パイレーツ・オブ・カリビアン」は、

海賊が姿を消す直前の時代を舞台にした、呪われた金貨と海賊の物語です。

 自由を体現するジャック・スパロウ船長は、見た目通りの変わり者。

掴み所が無く、ピンチの時もふざけた喋り方をやめません。

足取りも踊っているみたいで、戦っているシーンですら

風のようにひらひらしています。

 

 仲間に反乱を起こされ、何もない島に一人取り残された彼には、

1丁の銃が餞別として渡されていました。

装填された銃弾は、たったの1発。

 何のために?

――発狂した時に、自らの頭を撃ち抜くために

 

 仲間のものを盗んだり裏切って逃げたりした際に、

船を下ろされ無人の島に置き去りにされたそうです。

海賊船の刑罰としては極刑で孤島から脱出する術がない以上、事実上の死刑でした。

 一周回って優しさにも見えてきますが、残虐・残酷で知られる無法者たちでも

進んで人を殺したくなかったのかもしれません。

ましてや一度は同朋として荒波を乗り越えたわけです。

 

 ・・・・・・と思いつつも、実際のところはやっぱりわかりませんね。

他の船を略奪して生計をたてる連中が、そんなセンチメンタルなことを言うかな?

それとも、その場その時で矛盾する行動をとるのが、にんげんらしいのか?

うう~ん。

 

 コザクラは4作目まで見ましたが、

2017年に5作目の「最後の海賊」が公開されています。

しかし個人的には、2~3作目に登場したデイヴィ・ジョーンズ

一番印象深かったです。

オペラ「さまよえるオランダ人」を鑑賞したことがあったのですが、

フライング・ダッチマン号がでてきた時、思わず「あいつか!」と唸りました。

 人間味の残った怪物ということで、キャラクターとしても憎めないのですが、

何よりあの顔!

タコ!!

髭がタコの腕なんですけど、本当にかっこいい。

単純にクールさを求めるならサメでもいいんでしょうけど、そこでまさかのタコ。

愛嬌ある。

かっこいいのにかわいいという、まさに最強の怪物。

ああでも、タコはデビル・フィッシュと呼ばれるそうですから、

そういう意味合いも込めての「タコ」選択だったんですかね。

 造形だけなら一番好きです。

ぶっちゃけ、登場人物の中で誰よりも好き。

 

 今回引用した本は、図書館の児童コーナーで見かける頻度が高いシリーズ本です。

その内の59巻が海賊の特集で、漫画「ワンピース」を愛読されている方なら、

登場する実在の海賊たちの名前が、漫画に登場するキャラクターの

由来になっていると気づくことでしょう。

かくいう私もニヤニヤしながら読みました。

 ビジュアルに重きをおいた、文章<写真の図鑑ですから、

詳細は省いてざっくりとまとめてある印象です。

でも長々と説明されるよりも、絵で説明した方がわかりやすいと思います。

 ちなみに本書で「北方の侵略者」として紹介されている「ヴァイキング」は

第50巻として、同じシリーズの1冊に取り上げられています。

よかったらこちらもぜひ、どうぞ。

 

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