映画と本の感想ブログ「映画の本だな」

いつかディズニー映画を英語で観るために頑張るブログ。

映画「キャッツ」

Oh! Well I never! Was there ever A cat so clever as magical Mr. Mistoffelees!

映画「キャッツ」


 映画「CATS」を見てきました。

 映画のことは、ちょっと横において。次の休みに行ってきましたよ、図書館へ。

 そして借りたの、この本を。 

 

書籍「キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科」

T. S. エリオット 著

小山 太一 訳

 

映画 " Cats "

2019年

トム・フーパー 監督

 

 ミュージカル「CATS」は2回観たことがあります。クラスの子が大ファンで、

劇団四季のDVDを貸してくれたことも。

 そんなコザクラだからストーリーはバッチリ・・・のはずだったけど、

映画の中でいくつか「ん?」と首をひねりたくなるようなことがあり、

(デュートロノミー御大がジュディ・デンチ演じるメス猫だったり!)

頭の中に疑問符が浮かんでいたので原点に戻ることにしました。

 

 とは言ってもこの本、物語ではなく詩集です。

題名にもある通り、ポッサムおじさんが色々な猫の紹介をして、

どうしたら猫となかよしになれるかを説明してくれる、という代物。

ストーリーらしいストーリーはなく、テーマに沿って猫の紹介が延々と続く・・・。

 「CATS」の原作と言っても、「CATS」のお話がのっているわけではないので

ご用心ください。残念なことに、子ども向けではない、という理由で

グリザベラの名前さえでてきません。

 

 「それでは誰がジェリクル・キャッツに選ばれたの?」

ですからそれも、すべてミュージカルの脚本の中のお話なんですよ。

 

 でもご安心ください。

そういう経緯も含めて、訳者あとがきではグリザベラの紹介がされていますし、

訳注ではそれそれのキャラクターの名前の意味や

そこから垣間見える猫たちの性格がわかります。

 

 ・・・とはいえ、ミスター・ミストフェリーズって

こんなシャイ・ボーイだったかしら?

 ミュージカル中では皆のピンチに期待を背負って現れ、不思議な技で問題を

解決してしまう魔術師猫、ミストフェリーズ。黒白のほっそりとした若いオス猫。

 劇中で皆の視線を釘付けにする片足連続回転、その回数およそ25回。

はじめて劇団四季の公演で目にした時、「あの人いつまで回っているのかと

ハラハラしてきてしまった」と感想を言い合ったこともあります。

 この見せ場は「魔法のターン」と呼ばれているそうです。

それは知らなかったわ。

 

 疑問に思って詩集を開けば、でもまあその通りのようです。

上記の書籍より引用しますと次のようにあります。

 

 " 態度は曖昧 そしらぬ風情

  一見のとこシャイもいいとこ "

 

 う~ん。でもねぇ。

 個人的にミストフェリーズは、シャイはシャイでも自分の興味のあること

(マジックとか)しか追いかけない、他猫と交流が少ないため形式的な物言いに

なってしまう感じのシャイだと思っていました。

手品師に憧れて放課後ひとりで練習する数学の得意な、

でも国語は苦手でマラソンもいまいちな感じの15才前後の

男の子のイメージ。話しかけても恥ずかしがっているというより、

どうでもよさそうな返事をするタイプ。

 

 けれども徹頭徹尾出ずっぱりの映画と違って、ミュージカルでは彼、

ピンチの時しか現れません。解決したら引っ込んで、そのままエンディングを

迎えてしまいます。

 映画のストーリーを考えた時、自分に自信がもてなくて、同世代の女の子と

話すことになれていないピュアでかわいい男の子の存在が求められた結果、

ああいうキャラクターとして描かれたのかな、と想像。

 

 満足してます。だってかわいかったから。

 

【映画のキーワード】

#ミュージカル #ファンタジー #メモリー

 

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