映画と本の感想ブログ「映画の本だな」

いつかディズニー映画を英語で観るために頑張るブログ。

ディズニー・アニメ映画「ズートピア」

 

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ディズニー・アニメ映画「ズートピア

 

書籍「コミック版 ディズニーの英語  ズートピア

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 著

 

映画"Zootopia"

2016

リッチ・ムーア/バイロン・ハワード/ジャレド・ブッシュ 監督

 

 まずは、関連書籍の紹介からいきましょう。

今回は引用しなかったんですけど、いつものようにご紹介したい本があります。

それがこちら、「コミック版 ディズニーの英語  ズートピア」です!

 この漫画、英語の勉強にもってこいなので、

他のディズニー作品もシリーズ化されないかな~、と待っていました。

……が、2022年8月現在、同様の書籍は発行されておりません。

残念至極。

英語に限らず、漫画って頭に入りやすくて学習教材に最適なんですけど、

やっぱり欲を言えば面白い漫画がいいんですよね。

 さらにこの本では、日本語訳が枠外に小さく掲載されていて、

英語が完全にわからなくても読めてしまうので、

映画未視聴の方でも問題なく読めます。

でもやっぱり、先に映画を観て、ストーリーを頭に入れておいた方が

漫画もスラスラ読めて気持ちいいと思います。

 Amazonサイトから検索すると、中のページがチラ見せされていますので

購入前のご確認は、ぜひ下記からどうぞ~。

 

 物語の舞台は、タイトルにもある「ズートピア」――多種多様な動物たちが

知性と理性をもち、協力して暮らす大都会です。

多種多様とは、食性の枠を超えて、肉食動物と草食動物が

手に手を取り合って暮らしていることを意味します。

おまけにサイズもバラバラで、ネズミからゾウまでが同じ空間にいます。

人間以外のおよそすべての生き物たちが、服を着て、言葉を操っています。

 そして取り扱うテーマは「人種差別」と「共生」。

作中では、肉食動物が野生を取り戻して他の動物を襲う事件をきっかけに、

ズートピアで巻き起こる、社会規模の疑心暗鬼と特定の種への不安や恐怖を、

現実世界の出来事を思わせるように、直せつ的に描いています。

 こう書くと、単純に人間を動物に置き換えた社会風刺漫画のように

思われるかもしれません。

でも映画の舞台はあくまで、人間以外の動物が共生した「もしも」の世界です。

したがって、大小様々な大きさの動物たちが一緒の空間にいるために、

体格にあったそれぞれのドアが用意されたり、

専用の店や集落がつくられています。

 必要な分断と、交流を妨げない線引きの曖昧な緩衝地帯の存在。

動物を主役に人間の存在を排除した異世界を描くにあたって、

このあたりのリアリティが作品の質を支える大きな土台となります。

コザクラが観る限り、この作品は細かな設定の積み重ねで

観る人に「ただの風刺漫画ではない。

本当にその世界が存在するように感じさせる」ことに成功していると思いました。

 

 全編を通して、ニヤリとするようなギャグがふりまかれているので、

ファミリーでも安心して楽しめる作品です。

メッセージ性は強いけれども、強烈に残虐な描写はないので

おそらく小さいお子さんでも大丈夫かと思われます。

 特に笑ったのが、ミスター・ビッグ。

まんま「ゴッド・ファーザー」のコルレオーネなんですけど、

ガリネズミでキャスティングしたところにディズニーの本気を感じます。

いいぞもっとやれ。

 もちろん主役のジュディ(ウサギ)とニック(キツネ)も

魅力的なキャラクターです。

個人的には日本語吹き替えが大当たりだったので、

この映画は日本語吹き替え・英語字幕で観るのがマイ・ベストです。

声をあてたのは、ジュディに上戸彩、ニックに森川智之と、

もう、安心感しかない。

 いやでも、「ズートピア」に限らずディズニー作品の吹き替えは、

ほぼほぼ総当たりですよね。

アニメ作品でたま~にある「声と絵面が合ってない」現象が、

全然ないですもん。

一説には、キャラクターの骨格が、各国の声優さんの選考条件に含まれてるとか。

それが本当なら、さすがディズニー。

たとえ本当じゃなくても、各国の比較動画を聞く限り、

声質は統一されていますから、結果オーライ、ディズニー。

 

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