アニメ以外の邦画って観ますか?
コザクラはねぇ……あんまり観ないんですよ、邦画。
あ、アニメ映画以外の実写映画のことですよ、邦画って言っても。
もっぱら洋画派でして、映画館で実写邦画を観たことも、
あるにはあるんですが、圧倒的に洋画の方がよく鑑賞しております。
なぜなのか。
今の私の意見としては、お芝居と思って観られない・楽しめないから、です。
洋画やアニメ映画に限らず、演劇もそうなんですけど、
現実ではなく「お芝居」と思って観ているんですよね。
だから非日常を楽しめるし、そういう意味ではお芝居としての文脈で
ストーリーを追い、登場人物たちの行動や言動を読んでいる。
作品を上質な物に仕上げるためのリアリティーは求めても、
現実そのものは求めていないんです。
それが実写になると、しかも日本人が日本語で考え、喋り、動くと、
途端にそのフィルターが効かなくなってしまいます。
つまり、洋画で機能している「映画をフィクションとして楽しむための客観的
フィルター」のバグあるいは機能停止により、邦画が面白くなくなっちゃうんです。
では、コザクラの中で別格扱いの、最高に面白い邦画は何が違うのか。
個人的に思い入れ深い実写邦画というと、次の2作品が挙げられます。
「シン・ゴジラ」
時代劇とディザスター(災害)もの。
白黒とCG。
この2つのの共通点は、ズバリ、初鑑賞時に「私が観たかった映画だった」です。
ようするに、映画を観た時に、当時の自分が求めていた実写邦画が、
後々まで自分の中の特別な一作となり得るのです。
この選定方法自体は、邦画に限ったことではないと思いますが、
先にも述べた通り、フィルターという名の暗示にかかりにくい邦画だからこそ、
そこをかわして、自分のもやもやに答えのきらめきを与えてくれた映画こそ、
真に大事な映画として記憶に残ったのでしょう。
もちろん、今でも大・大・大好きです。