映画「パドマーワト 女神の誕生」
映画"Padmaavat"
2018年
サンジャイ・リーラー・バンサーリー 監督
評判が賛否両論ある映画って他人に勧めにくいですよね。
ある人にとっての地雷が埋まっていると思うと、万人受けしない映画は
個人のお楽しみ用リストに入れるしかなくなってしまいます。
しかし、それではやはり少しもったいない。
当たったら、「間が悪かったな」と思って視聴を止めましょう。
無理する必要なんかありません。
映画は娯楽。
一にも二にも、楽しめることが大事です。
本作の地雷:尊厳殉死については、映画冒頭で注意書きがなされています。
尊厳殉死(ジョウハル)とは、戦に敗北した側の女性が集団で焼身自殺を行う、
ヒンドゥー教のかつての風習です。
物語が伝説を下敷きにしたもので、実際の歴史や風俗を賛美あるいは批判する
ものではない旨も一緒に冒頭で説明しています。
……が、そうは言っても神話の世界のお話ではなく、
現代の問題がよりフォーカスされてしまう現実があるために、
映画公開までに社会問題を引き起こしたりもしていました。
コザクラにとってこの映画は、ミュージックシーンの出来が素晴らしく、
言葉がわからなくてもメロデイに惹かれてしまう程音楽が魅力的な映画です。
「歌って踊って表現する」のが売りのインド映画。
もう、なんていうか、そこんじょそこらのミュージカル映画とは、
力の入れようが違います。
リピートしまくっているのは、主に2曲。
「グーマル(Ghoomar)」と「この世を離れし 我が心(Khali Bali)」
前者は女だけで結婚の喜びの舞を躍るというものらしいのですが、
グーマルがなんなのかネットの情報でははっきりしなかったので不明です。
後者は男だけで武器を持ちながら躍ります。
むさっ苦しいんだが、それもまたいい。
こんなに体がリズムにのって力強く動けたら、そらダンスも楽しいよな、
と羨ましくなること請け負いのおすすめのシーンです。
「映画は無理!」な方にもミュージックシーンだけは観てほしい。
ていうかもう、ミュージックシーンだけ売ってほしい。
どこで配信しているのか、誰か教えてください。